2012年6月1日金曜日

連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第5回

開店してから、店の白壁に、「ほんやマ.」と書いてくれたのは、
九州で一緒だったマルケくんと、ヨタロウくんです。
はじめは二人で、下書きをしていたのですが、
いざ本番という時になって、はしごを登ったマルケくんが、
途中で降りてきてしまったのです。このはしごは、
借りてきたものですが、金属でできていて、とても頑丈な
ものなのです。それでも人が乗ると、右に左に揺れるので、
こわくなってしまったのです。しかも、下はどぶです。
今のように鉄板でふたがしてありませんから、どうも心配です。

そんなわけで、マルケくんは書くのをやめてしまいました。
そこで、ヨタロウくんがはしごを登りはじめました。
やっぱり揺れます。右に左にまん中辺にさしかかると、
一番揺れが大きくなります。それでも頑張って登りつめました。
はしごのてっぺんに腰かけて、
まずは、ひと安心


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ようこそ!街のふるほんや『本のある暮らし』へ Part.36

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