2012年8月31日金曜日

プレミア本・高額買取リストPart1 『戦史叢書 全102巻 付図・表類完備』


戦史叢書 全102巻 付図・表類完備
防衛庁防衛研修所戦史室編纂 朝雲新聞社刊行
100000~150000 
プレミア本につき高額買取致します。
バラでも大丈夫です。一冊500~1500 での買取となります。

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連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第18回

貸本屋に足を運ぶ子の中に、こんな子がきっといる
ことでしょう。そして、このような環境ー漫画なんて、
もっとタメになる本を‥‥ーに慣らされてしまった子
どもも、随分いることでしょう。与えられることになれ、
努力することなく目移りすることに馴れると、本は
単なるオモチャとなり、贅沢な消耗品と化します。
ところで漫画自体、現在では笑いの要素を必要と
しない劇画が登場するなど、さまざまな形態を有する
に至り、マンガ何とか論も活発となる一方、テレビの
ワースト番組ならぬ、ワースト漫画なるものー例えば、
ハレンチ学園などーが決められ、騒がれたりもします。
それでも、落書きを根とする漫画の誕生は、子ども
たちへの、いやおとなたちをも含めて、素敵な心の
贈り物であることに違いないと思うのです。少なくとも、
いま、多くの子どもたちの中に、心のひろばとして漫画
が息づいているのを、感じないわけにはゆきません。
ですから、漫画が子どもの心のひろばを形成している
としたら、漫画家も、安易に金儲けの手段としてのみ、
漫画を利用しないで欲しいと思うのです。また、おとな
たちも、漫画を童話や物語などと区別はしても、特別視
する必要はないと思うのです。


第17回に戻る第19回につづく

2012年8月24日金曜日

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連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第17回

何度か漫画本を借りていった子どもは、どうせ家に持って
帰ってゆっくり読めないのに、お金を払うのは馬鹿馬鹿しい
ことだと考えるようになりました。そこで、立ち読みをする
ことにしたのです。それも始めのうちは、貸本屋のおじさん
の言っていた『読みたい人みんなの本だ』という言葉を
思い出して、みんなに遠慮しながら読んでいたのですが、
そのうち、立っていると疲れるし、それに何もお金を払って
借りてゆく子の方が偉いわけでもない。自分だって読みたい
人のひとりだと考えるようになり、今では、貸本屋の立ち読み、
いや座り読みの常連になっているのです。
さっきから棚に腰掛けて、漫画本を読むのに夢中の子ども。
彼もその常連のひとりです。そろそろ店が混んできました。
ーだいぶ混んできやがったなあ。ゆっくり読めやしねえー
貸本屋のおじさんが、いつものように声高に叫んでいます。
「本読んでる人、立って読んでね。座っちゃうと、借りたい人
が通れなくなっちゃうから。立ち読みは何時間でもいいけど、
座り読みはお断り。」
ーちぇ、うるさいなあ。立ち読みしてもいいってのは有難いん
だけど、立ってると疲れちゃうんだよー
店が空いてくると、いつの間にか子どもは、本棚に腰かけて
います。そんな時、ふと子どもは思うのです。
ー少しみんなに悪いかな。いいや、家で読めないから仕方
ないさ。ど根性ガエルおもしろいな。ハハハ。いいぞひろし。
また明日もこようっと。ー
子どもは、明日もあさっても貸本屋にやってくるでしょう。
自分の読みたい本があれば、でも、初めて本を借りることの
できた時のうれしさは、もう思い出すことはありません。そして
貸本屋のおじさんと話すことも。

   ☆     ☆

第16回に戻る第18回につづく


2012年8月20日月曜日

【新入荷】貸本関係資料集成 第1期『貸本文化』全3巻

貸本関係資料集成ー戦後大衆の読書装置 
全24巻+別巻6【編集復刻版】金沢文圃閣より
第1期『貸本文化』全3巻 2012年夏!ついに刊行開始!




































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2012年8月17日金曜日

連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第16回

やっと漫画を借りることができた子どもは、そんな
おかあさんのことを考えると、さっきまでのうれしさ
が、どこかへ飛んで行ってしまうのを感じるのです。
大好きな漫画を借りたのはいいけど、家に持って
帰ったらおかあさん、何て言うだろう。心配になった
子どもは、今度はおとうさんのことを考えることに
しました。おとうさんなら大丈夫かなあ?ぼくが初めて
自分の力で本を借りられたのを、一緒に喜んでくれ
るかな?漫画を借りていっても、叱らないかな?
そこまで考えて子どもは、おとうさんもだめだな、と
しょげてしまうのです。だって、子どもには思いあたる
ことがいっぱいあるのですから。
この前、おとうさんと出掛けた時もそうだったのです。
子どもがおみやげを買ってと言うと、おとうさんは
おかあさんのことばかり心配して、おかあさんがいい
と言うものしか、買ってくれないのです。本にしたって、
童話なんかは、自分から買ってやろうかなんて聞くくせ
に、前から読みたいと思っていた漫画本は、おかあさん
に叱られるからなって言って、買ってくれた例がないの
です。せっかく借りた漫画本も、家ではおおっぴらに
読めそうにもありません。貸本屋を出た子どもは、そこ
いら辺に腰かけて読むことにしました。

    ☆     ☆

第15回に戻る第17回につづく

2012年8月10日金曜日

連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第15回

何10円か出せば漫画の本が読めるということを
どこからか聞いて、貸本屋というものに生まれて
初めて飛び込んだ子どもが、いま自分の力で
読みたい本を借りることができたのです。初めて
本を借りる時に、身分証明書が必要だったり、
保証金をいくらか支払わなくてはならなかったり、
会員証という、貸本屋にとっては便利な、子ども
にとってはなんとなく優越感をくすぐるような札を
買ったりすることがなく、いつもの駄菓子屋で
お菓子を買うような気持ちで、そう名前を書いたり
ちょっぴり面倒臭かったけど、とにかく親の力を
借りなくて漫画本を借りられたのです。
子どもが本を買うといっても、自分の小遣いだけ
ではなかなか買えません。ましてそれが漫画本
だったらおかあさんは買ってくれっこありません。
なにしろおかあさんの買ってくれる本ときたら、
学習雑誌に、文部省推薦とかいう童話や、伝記
ばっかりです。しかもそういった本は、全然読む
気がなくたって、毎月キチンキチンと本屋さんが
持ってきてくれるのですから。おかあさんは、それ
らの本を手にしては、車の排気ガスのように、
タメになるから読みなさいという決まり文句を吐き
出しながら、子どもに迫ってくるのです。

第14回に戻る第16回につづく

2012年8月3日金曜日

連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第14回


子どもは、自分にも書けたという喜びと、やっと本が
借りられそうだという予感で、なんとなく体がうきうき
してくるのを止めることができません。貸本屋のおじ
さんの言葉も、ズンズン頭の中に入ってゆきます。
「よし武里君だね。この漫画はあさっての○曜日まで
ね。読めちゃったら早く返してもいいけど、遅れると
1日につき、1冊10円の追加料を取られるから遅れ
ないように。」
「罰金?」
また、ちょっぴり心配になってきました。返すのが遅
れると罰金を取られると言うのです。
「うん、そうだよ。返すのが遅れちゃうと、この本を読
たいと思っている子が、なかなか読めないでしょう。
読みたい人みんなの本、だからね。」
それならーみんなの本ならー遅れたら罰金を払うのは
当たり前のことです。
「うん、でも大丈夫だよ。ぼくなんか漫画すぐ読めちゃう
もの。明日返しにきちゃう」
「それで、君の番号はBの○○番覚えてね。そうしたら
本を借りる時すぐわかるからね。このしおりに書いとく
よ。じゃ、20円」
もう平気です。借りる手続きは済んだはずだし、自分の
番号を書いた紙はもらったし、あとは借りるお金を払え
ばいいだけです。
「はい20円。おじちゃん、明日持ってきちゃうからね」
「うん、じゃあね」

     ☆     ☆

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ようこそ!街のふるほんや『本のある暮らし』へ Part.36

令和6年( 2024年)新年明けましておめでとうございます。 街のふるほんや 本のある暮らし は 1月5日より営業開始いたします。 本年もよろしくお願いいたします。 本の寿命を考えたことがありますか? 大切に読めば、何年でも読めます。 本の中身も、何年経っても古びない、 流行に左...