2013年1月4日金曜日

連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第36回

『僕はおつりが 欲しいのだ』

ほんやマ.には、毎日のように、おつり小僧がやってきます。
おつり小僧は、ほんやマ.にくるのが楽しみで、幼稚園から
帰ると、すっ飛んでやってきます。自転車に乗って?
いいえ、自転車じゃ田んぼのあぜ道は通れません。
「くださいな」
「はあ~い」
おつり小僧は、50円玉を握りしめて、時には100円玉を持って、
「ただいま~」
突然こんなことをいう、おつり小僧もいます。なにしろ、毎日
のように、時には一日に幾度となく、ほんやマ.にやってくる
のですから、自分の家と勘違いしてしまうのも、無理ありません。

ちっちゃなお店なのに、ほんやマ.には、いろんなものがたくさん
あって、どれにしようか、目移りしてしまいます。
めんこ、ビー玉、おせんべ、わた菓子、ニッキ、
ウェハースでできた歯ブラシの格好をした
ハブラシというお菓子や、ゴレンジャーのカード。









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ようこそ!街のふるほんや『本のある暮らし』へ Part.36

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