2012年7月6日金曜日

連載シリーズ「ほんやマ.のほん」第10回

さらに、昭和6年少年倶楽部に連載をはじめた、
田河水泡の「のらくろ三等兵」ほか「のらくろ軍曹
など一連ののらくろシリーズが、旧かなづかいにも
かかわらず、小学校高学年以上の男の子に、よく
読まれています。一方、宮尾しげを「○□(マルカク)
サン・ゝ(チョン)助サン」吉本三平「コグマノコロスケ
ナカヨシ倶楽部」などは、まったく読まれていません。
内容の違いもありますが、なんといっても片カナで
書かれているからなのでしょう。戦後しばらくは、
小学校に入学すると、まず片カナを習い、それから
平がなへと、それが今では、平がなをまず最初に
習うのですから、どうしても片カナの文章は読みにくい
のです。結局、旧かなづかいではあっても、平がなで
書かれ、漫画のおもしろさを持った、「のらくろ」に
人気が集まるようです。

☆星の数ほどの漫画が氾濫している中で、これらの
本が選ばれ読まれているというのは、何か子供たちの
心を捉えてはなさないものが、あるからなのでしょう。
それで、時の流れの中では、もろくも、忘れ去られて
いってしまう漫画が、あまりにも多いというのが現状です。

☆     ☆

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ようこそ!街のふるほんや『本のある暮らし』へ Part.36

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